能力考試二級閱讀練習(xí)第4課
(1) ひとりの子どもの話です。
仕事で疲れきって、家ではごろごろしてテレビばかりを見ている父親はあまり存在感がない、まるで透明人間みたいだ、というこの文章がありました。
(①これ)ではいけない。子どもたちに、父親が働いている姿を見せたらどうか。そういう意見もあって、ある母親は子どもを連れて、父親が働く工場へ行くのです。
その子が參観の記を書きました。
「友達(dá)のおとうさんが、どこかの課長さんだとか、放送局につとめているとかいうとき、私はいつもだまっていました。「わたしのおとうさんは工場のコックさんだ」というのが、なんだか(②はずかしくてならなかった)のです。でも、わたしは、きょうからそれが(③)いえるような気がします」その子は初めて、白いコック帽をかぶった父親の働いている姿を見ます。野菜サラダを作っている。びっくりするほど早い手つきでてきぱきと仕事をすすめている。
「今まで、あんなお父さんを見たことがありませんでした。何か④よその人のような気がするくらいでした。でも、やっぱりわたしのおとうさんでした。おとうさんは、恥ずかしそうな顔などちっともしていません。わたしだけが、何で恥ずかしがっていたのかと思うと、何かわるいことをしていたような気がしました」
お晝のサイレンが鳴る。大勢の工員さんたちが集まる。「大勢の工員さんたちが、待ち構(gòu)えていたように食べてい
るのを観ると、わたしまでなんだかうれしくなりました。(⑥みんな)殘さず食べてもらえるかと、じっとそれを見ていました」
現(xiàn)場を踏んだことで、子どもの父親観が変わるのです。みんなが殘さずに食べてくれるだろうか,そう思ってじっと見ている子の(⑦心臓の音が伝わってきます)。「お父さんの働く場所」という現(xiàn)場で、子どもは家にいる父親とは別の父に出會うことができたのです。
注1ごろごろする: 特に仕事もしないで過ごす。
注2參観の記: 見學(xué)したときのことを書いた文章
注3手つき: 手の動かし方
注4てきぱきと: 適切にどんどん仕事を進めていくようす
注5待ち構(gòu)える: すぐに対応できる姿勢で待つ
注6父親観: 父親についての見方
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