「日本事情で學ぶ日本語」~著物
2課(か) 著物(きもの)
文型(ぶんけい)
1. 韓國(かんこく)の服(ふく)を著(き)るつもりです。
2. 寫真屋(しゃしんや)に行(い)くついでに寄(よ)った。
著物(きもの)★★★
日本(にほん)の伝統(でんとう)である著物(きもの)は戦後(せんご)洋服(ようふく)の普及(ふきゅう)とともに急速(きゅうそく)に衰退(すいたい)していった。著物(きもの)は活動的(かつどうてき)ではないということ、絹(きぬ)の著物(きもの)は手入(てい)れが大変(たいへん)なこと、洋服(ようふく)に比(くら)べて値段(ねだん)が高(たか)いことなどがその理由(りゆう)だ。特(とく)に安(やす)い外國産(がいこくさん)の絹(きぬ)から國産(こくさん)の絹(きぬ)を守(まも)るための政策(せいさく)が、絹(きぬ)の価格(かかく)を高(たか)止(ど)まりさせたため著物(きもの)の価格(かかく)を上(あ)げ、結果(けっか)として著物(きもの)離(ばな)れを招(まね)いたとも言(い)われている。
安(やす)い浴衣(ゆかた)が若者(わかもの)達(たち)に人気(にんき)があることでもそれがわかる。著物(きもの)がもっと安(やす)ければ、気楽(きらく)に著(き)る人(ひと)が増(ふ)えるはずだ。今(いま)では日常(にちじょう)生活(せいかつ)の場(ば)で著物(きもの)を著(き)ている人(ひと)を見(み)ることはほとんどなくなり、著物(きもの)を一人(ひとり)で著(き)られる人(ひと)も減(へ)ってきている。しかし人生(じんせい)の特別(とくべつ)な日(ひ)、お宮參(みやまい)り、七五三(しちごさん)、成人式(せいじんしき)、卒業式(そつぎょうしき)、結婚式(けっこんしき)、葬式(そうしき)などではやはり今(いま)でも著物(きもの)を著(き)ることが多い。また相撲(すもう)、茶道(さどう)、日本(にほん)舞踴(ぶよう)、謡(うた)い、琴(こと)など伝統的(でんとうてき)な世界(せかい)では著物(きもの)を著(き)る。その他(た)身近(みじか)なところでは日本(にほん)料理店(りょうりてん)などの店員(てんいん)も著物(きもの)を著(き)ていることが多(おお)い。高級(こうきゅう)料亭(りょうてい)を除(のぞ)けば彼(かれ)らの著(き)ている著物(きもの)はほとんど日本人(にほんじん)が日常(にちじょう)著(き)ていた木綿(もめん)の普段(ふだん)著(ぎ)だ。このように著物(きもの)はまだまだいろいろなところで著(き)られている。
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